
出来てしまったシミを何とかしたい!化粧品を選ぶ時のポイントは?
「シミを何とかしたいと思って美白化粧品を使い始めたのに、少しも消えない。どうしたらいいの?」と思いながら、いくつか化粧品を試しては、また別の化粧品を買ってしまう、そんな経験はありませんか?
シミをお化粧で隠すこともできるけれど上手に隠せなかったり、隠そうとして逆に目立ってしまう、そんな悩みを感じたことがある人は、多いのではないでしょうか?
日焼けサロンやガングロが流行していたこともありましたし、若い頃は日焼け対策も今ほど気にしなかった。お手入れも適当にしていたけれど、「最近シミが目立つようになってきちゃった。このままじゃダメ。何とかしなくちゃ!」と切実に思う日が、ある日突然やってきて・・・
知らないうちに、こうなっていたと驚くと同時に、少しショックな出来事ですものね。
そんなことにならないために、出来てしまったシミを薄くしたいと思って化粧品を買うなら、ポイントになる点を知っておくと、迷うことも減って賢く化粧品を選ぶことができます。
シミに悩んでいる人は多いと思うので、シミ対策のために買う化粧品選びのポイントを調査してみました。
どんなシミでも化粧品で消すことができるの?
日常的にシミのケアをする方法として、美白化粧品を選ぶ人が多いのでは?
でも美白化粧品の種類も多く、手当たり次第で化粧品を買っても、単純にお金の無駄遣いになってしまいます。
そもそも美白化粧品は、しみを消すものではなく、しみやそばかすを予防する観点で作られている点に注意してください。
またシミには大きく分けて2つの種類があるのです。肌の表面(表皮層)にできたシミと、真皮層にできたシミです。「真皮」というのは、その名前の通り、皮膚の最も重要な箇所。
表皮層にできたシミは紫外線の影響や皮膚の炎症によってできることが多いのですが、真皮層のシミは生まれつきの場合やホルモンの影響を受けてできる場合もあるのです。
表皮にできたシミは、化粧品でもケアが可能だが
化粧品でケアすることが可能なシミは皮膚の表面にできたシミで、真皮層にできたシミは医療機関(皮膚科・美容皮膚科など)での治療が必要なシミと言えます。
表皮にできたシミで化粧品でのケアが期待される代表的なものに、紫外線によるダメージが原因でできる老人性色素班があります。日本人に一番多くみられるシミですね。
もう1つは虫刺されやニキビなど、肌に炎症が起こってから傷跡(色素沈着:色味は茶色)がシミとして残ったものです。炎症の程度が軽いものはシミの色が薄く、炎症が強いほどシミの色が濃くなるのです。
時間が経過するにつれて治るものもありますが、綺麗にシミが消えるまでは2~3年以上かかってしまうこともあります。
つぎに医療機関での治療が必要な真皮性のシミの種類には、遅発性両側性太田母斑・脂漏性角化症などがあります。
まず、取りたい(薄くしたり、目立たなくしたい)シミが化粧品でもある程度、可能なのかを確認することが大切です。
目的に合った有効な成分が含まれているものを選ぶ
一言で美白化粧品といっても、いろいろなタイプのものが販売されています。
基本はシミを予防する成分が含まれているものですが、大きく分けると3つのアプローチがあり、「私は、どうなりたいのか?」という目的によって選ぶ化粧品が変わってくるのです。
○メラニンの生成を防ぐ
トラネキサム酸、アルブチン、カモミラET、ルシノール、t-シクロアミノ酸誘導体、リノール酸、エラグ酸、コウジ酸、ニコチン酸アミド、マグノリグナン
○メラニンの生成を抑制し、新陳代謝を促進する
プラセンタエキス、4MSK
○メラニンを還元する
ビタミンC誘導体
ここに挙げたものは厚生労働省が認可した美白に有効な成分で、化粧品などでよく見かける成分であり、美白に有効な成分の一部です。
上記以外にもシミ消しが期待できる成分に、ハイドロキノンなどがあります。ハイドロキノンは、皮膚科などで処方される医薬品でしたが、低濃度を条件に化粧品に配合されることが認められるようになっています。
シミが気になる人の化粧品の選び方・3つのポイント
肌を潤してくれる保湿成分は入っていますか?
シミができてしまう大きな原因の1つに紫外線が挙げられます。私たちの肌は元々、紫外線から自分の肌を守るために防衛する力を持っています。
でも水分が不足した乾燥状態の肌だと、肌のバリア機能(外部の刺激から肌を守ろうとしてくれる力)が低下してしてしまうのです。
簡単にいうと肌が乾燥している状態だと紫外線などに対する抵抗力が低下してしまい、その結果としてシミができやすい肌の状態になってしまうということ。
肌がカラカラに乾燥している状態だと、美白成分が浸透する力も弱くなってしまいます。高価な化粧品を使ったとしても、その効能が半分くらいに減ってしまっては、もったいないですね。
だから「シミを作りたくないし、増やしたくない。美白に有効な成分を肌に、どんどん取り入れたい」ならば肌の保湿は必ずするべきと言えます。
そのためにも保湿効果が長く続くものを選ぶとよく、保湿効果が期待される成分にセラミド・ヒアルロン酸などがあります。
浸透力はありますか?
どんなに多くの美白成分が配合されていても浸透力がよくなければ、効果が薄くなります。
きちんと肌に美白に有効な成分を浸透させるための工夫がされているものを選びたいものです。例えば、美容成分を10億分の1の単位まで小さくしたもの(ナノ化されたもの)を使ってみるのもの選択肢の1つです。
ちなみに浸透力については、正しく使うことも大切。肌の汚れが落ちていなくて、化粧品が浸透するのを邪魔してしまっていることもあります。洗顔の段階で汚れを落として、古い角質を取り除くケアも有効でしょう。
また化粧品をつける量そのものが不足していては、必要な量が肌に浸透していないので肌に変化を感じることができません。適量を手でしっかりと押さえるように、丁寧に浸透させることもコツの1つです。
その化粧品は、肌に優しいですか?
化粧品を使い続けるのには価格と同じくらい、肌に優しいことも大切です。シミ取りの化粧品にも数多くの種類がありますが、中には肌への刺激が強すぎてしまうものもあります。
よくある例が、ハイドロキノンクリームです。厚生労働省はハイドロキノンクリームの濃度の上限を2%までは化粧品に使ってもよい濃度として推奨していますが、実際にはその濃度を越える化粧品がインターネットで販売されています。
高濃度のハイドロキノンは効果が期待される反面、肌荒れや炎症などのトラブルが発生するリスクも大きくなります。
選ぶポイントを押さえて、3ヶ月を目安に使ってみる
シミは紫外線が強くなる夏から秋にできやすくなります。そのため美白ケアは、夏に関心が集まりがちです。
でも美白ケアや紫外線対策は、夏だけ注意をしていればよいというわけではありません。
出来てしまったシミに対して美白成分が配合されている化粧品を使っても、スキンケアで効果が実感できるまで時間がかかります。
シミの濃さによっても違いがありますが、最低でも3ヶ月使ってみるのが1つの目安といえます。
ちなみにあなたは、「あ・お・い・く・ま」という言葉をご存知でしょうか?
これは、ものまねタレントのコロッケさんの家の家訓だそうです。元々はコロッケさんのお母さんが家の中に貼っておられたそうです。
「あ・お・い・く・ま」の意味は「あ:あせらない・お:怒らない・い:威張らない・く:くさらない・ま:(他の誰かではなくて、自分自身に)負けない」です。
何事も焦りは禁物ですが、シミのケアに関しても同じことが言えますね。